保育園では、年長になると、お当番として、１才児の着替えをお手伝いする仕事がある。
１才児のおしめを取替え、遊び着からパジャマに着替えさせる様は、実に淡々として手慣れている。
この体験は子どもたちの心に、どれほどの大きな宝物を残してくれるのだろう。
「いたわり」や「やさしさ」と言ったありふれた言葉以上の、人間としてのふくらみとでも言うべきものを、自然な形で身につける。
柔和でまるっこくて、他人をしっかり受け入れることのできる、おおらかさ・おおきさは、こうした毎日の積み重ねの中で育っていく。